零細企業であっても中小企業であれば、商工ローンなどからの融資を受けていますので、通常は闇金に手を出すことはないでしょう。
しかし商工ローンへの返済が難しくなった時に、闇金から借りてしまうという事があります。
中小零細企業が闇金から取り立てを受けると、どうなるのでしょうか?
零細企業が闇金からお金を借りるためには、保証人を立てなければなりません。
闇金による取り立ては、この保証人が誰なのかという事によって大きく変わってきます。
零細企業の場合、税金対策などのために家族が企業の役員になっており、結果として借金の連帯保証人になっている事が多く見られます。
仮に債務者の返済が滞った場合、闇金は迷うことなく連帯保証人である家族への取り立てを始めます。
妻、父親、母親などへの非合法な取り立てが行われ、間違いなく家族関係は音もなく崩れ去ってしまいます。
家族が会社の役員であり、連帯保証人になっている場合、闇金の取り立ては会社にも大きな影響を与えます。
まず起きる事は闇金の取り立ての電話が、絶え間なく会社にかかってきます。
電話での対応が上手く行かなくなると、闇金は迷うことなく会社の住所までやってきて取り立てを行うようになります。
結果として会社の従業員は、会社が闇金から借金をしている事を知るようになり、会社の経営状態を理解するようになります。
従業員の中には、この段階で会社の将来への危惧から退職する方が出てきて、会社は資金面だけでなく、人材面でも経営は立ち行かなくなります。
こうなると倒産がすぐ目の前まで迫ってくることになります。
中小企業は闇金に手を出してしまった時点で、家族の崩壊、会社の倒産など悪い結果が訪れる可能性が非常に高くなります。
とは言え早いうちに債務整理をすることで、こうした最悪な結果を防ぐことができます。
中小企業の経営者が債務整理をしない理由は、経営者としてのプライドです。
しかし勘違いしてはいけない点は、闇金からの借金に対処することは債務整理ではありません。
そもそも法律に従っていない闇金からの借金は、犯罪対策の一環であり、法律上の債務整理ではありません。
間違っているプライドを捨てることが闇金対策の1歩目です。
中小零細企業が闇金から取り立てを受けるなら、会社や家族は滅茶苦茶になってしまいます。
闇金対策をきちんと行うことは、犯罪対策であり間違った事ではありませんので、迅速に対策を練るようにしましょう。
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代表司法書士 奥野正智
大阪司法書士会第2667号
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多くの人は法律が守ってくれることを知らず、不当な取り立てに悩まされてしまいます。
貴真面目な人ほど悪質業者の手口の犠牲になりやすいです。
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関西大学ファイナンスコースを専攻し卒業。金融を学び、FP2級の資格を持ち、WEBサイトを運営している40代。
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