後払い(ツケ払い)現金化を行っている業者の多くは、実は、貸付業の認可がないヤミ金融業者です。
後払い現金化の流れは、まず被害者が業者が提供する無価値な商品購入の申し込みをします。
するとキャッシュバックという名目で現金が入金されます。
その後(多くは次の給料日)、違法に上乗せした商品代金を業者に後払いするという仕組みです。
形式的には、借金ではないように感じますが、法律上は貸付にあたります。
そのため、気軽に取引をしてしまうとトラブルに発展してしまう可能性が高いのです。
また、ヤミ金融業者による不当な取り立てや悪質な嫌がらせを受けることもあるため、被害に気付いたらすぐに弁護士・司法書士に相談することが大切です。
*ITmediaより
後払い(ツケ払い)現金化業者とは、その名の通り後払い(ツケ払い)で購入した商品の現金化を行っている業者です。
形式的には商品の販売を行っているものの、ほとんどが実態は高金利貸付を目的に営業している業者です。
後払い現金化業者との取引の流れは、業者によって若干異なる場合もありますが、一般的には次の通りです。
まず、顧客が商品を注文した後、支払いをする前に商品を受け取ります。
購入する商品は、インターネット上にあるフリー画像やノウハウなどの情報商材といった価値のないものが多い傾向です。
フリー画像などが商品の場合は、メールやLINEなどで購入者のもとに商品が送られます。
通常の売買取引であれば、商品を受け取ったら次のステップとして、購入者が業者へ商品代金を支払います。
しかし、貸付が目的の場合、商品の代金を支払う前に、購入者は
「キャッシュバック」
「レビュー投稿への謝礼」
といった形で業者から現金を受け取ります。
このキャッシュバックをうたった現金を受け取る仕組みが罠です。
謝礼やキャッシュバックは、商品の購入後比較的早く購入者へ支払われることが多く、早急に現金を手元に用意したい人にとっては便利です。
しかし、購入者は一時的にお金を受け取れるだけで、いずれは後払いとなっている商品の代金を支払わなければなりません。
また、後払いで請求される代金が商品の実際の価値とはかけ離れた高額な場合が多いため、トラブルに発展するのです。
後払い現金化により、動くお金の流れを具体的な例を見ながら確認していきましょう。
例えば、業者が誰でも撮影できるような風景写真を販売し、その写真の購入者がキャッシュバックとして業者から1万円を受け取ったとします。
この時点で購入者は、すぐに1万円を手に入れることが可能です。
しかし、その後購入者は、ほぼ金銭的価値がないような風景写真の商品代金として3万円の支払いが請求されました。
業者は、価値のない風景写真を購入者にメールで送るだけで2万円を儲けることができる仕組みです。
このやり取りを貸付として考えると、借りた金額は1万円で返済する金額は、3万円となり、非常に高い金利となります。
後払い(ツケ払い)現金化業者の勧誘手口は、さまざまです。
よくある手法としては、業者のサイトや広告に
「即日現金化」
「現金報酬をすぐに受け取れます」
「信用情報に傷がつきません」
「勤務先にバレません」
といった謳い文句を掲載し、現金を早く手に入れたい人の関心を引く方法があります。
また、
「SNSで拡散すると広告宣伝報酬をGETできる」
「レビューを投稿していただいた方に現金で報酬をお渡しします」
といった文言で、誰でも気軽に現金を受け取れる印象を与えて利用を促す業者も少なくありません。
*このような文言・勧誘に注意!
レビュー投稿やSNSでの情報発信は、一般的な通販などでも行われているため、特に警戒することなく利用してしまう人もたくさんいるのです。
さらに、お金を必要としていると思われる人に直接広告メールなどを送って勧誘する手口もあります。
以前、ヤミ金で利用した経験があったり、現在ヤミ金から借金中であったりすると、その情報がヤミ金融業者の間で出回り、顧客として狙われるケースもあるため注意が必要です。
後払い(ツケ払い)現金化業者が違法とされている理由は、主に5つあります。
一見すると商品の販売を目的とする業者であっても、実際に行っていることがお金の貸付の場合には貸金業者に該当します。
そのため、金融庁から貸金業者として認可を受け登録が完了していなければいけません。
資金を必要とする人にお金を即時に融通する仕事は、貸付とみなされます。
貸金業の登録をせずに貸付している業者は当然違法行為です。
販売を目的とする業者として営業しているにもかかわらず、お金を渡すことを強調して勧誘することは法律に反しています。
正規の貸金業者ではない業者が、「金利や利息がなくお金を手に入れられる」「すぐに入金する」などを謳った広告を出してはなりません。
キャッシュバックなどと称して購入者に渡す金額に対して、購入者に請求する商品代金が異常に高く業者が不当な利益を得ているケースが多い傾向です。
購入者に渡す金額と購入者に請求する商品代金の受け渡しを貸付行為と考えて年利に換算すると、多くが貸金業法で定められた上限金利を超えています。
貸金業者が守らなければならない利息制限法による上限金利は、貸付額によって変わるものの15〜20%です。
金利に換算してこれを超える対価を受け取ることは違法となります。
販売目的の業者にもかかわらず個人情報の提出を購入者に求める場合があります。
通常の売買取引であれば、購入者の個人情報の提出が求められるのは商品を送る際に必要となる氏名や住所、電話番号、メールアドレスなどの情報のみです。
しかし、後払い現金化業者は運転免許証などの身分証明書や、銀行の通帳、給料明細などの提出を求める場合もあります。
業者が個人情報を集めることは、「後で取り立てを行うときに利用する」「個人情報をリストにして売買する」など悪用される可能性があるため注意が必要です。
高額な商品代金には、支払期日が設けられていて、期日内に支払いが行われないと脅迫まがいの方法で取り立てが行われることもあります。
後払い(ツケ払い)現金化業者との間にトラブルが生じた際は、迷わず専門家に相談することが重要です。
後払い現金化は、違法な行為のため、被害に対する相談は警察でも対応してもらえます。
ただし、警察では客観的な証拠がそろっていないとすぐに動いてもらえない可能性もあるため、注意が必要です。
また、消費者のトラブルに関する相談先として国民生活センターもありますが、あくまでもトラブルに対する相談場所にすぎません。
アドバイスを受けることはできますが、トラブルに直接かかわってサポートをしてもらうことはできないことを知っておきましょう。
違法性のあるトラブルの解決に向けた直接的なサポートを受けたい場合は、弁護士や司法書士といった法律の専門家に相談することが大切です。
具体的な対処方法や解決方法を提示してくれるので、いつまでも不安にさいなまれる必要はありません。
被害を受けた本人に代わって交渉なども行ってもらえるため、精神的ストレスからも解放されるでしょう。
代表司法書士 奥野正智
大阪司法書士会第2667号
簡裁認定番号第312416号
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銀行や消費者金融からの借入において、返済が遅れると信用情報機関に滞納履歴が記録され、自己破産や任意整理を行うとブラックリストに載ることがあります。
しかし、闇金業者は違法に営業しており、信用情報機関に未加入のため、ブラックリストは存在しません。
したがって、債務整理を行ったとしてもブラックリストに載ることはありません。
これにより、新たに金融機関からの借入やローンを組むことが可能になります。
ただし、闇金業者からの借入は違法行為であり、厳重に注意する必要があります。
法律ができればその抜け道をさぐり知識にうとい素人を巧妙に餌食とする悪知恵がはびこるのが常です。
多くの人は法律が守ってくれることを知らず、不当な取り立てに悩まされてしまいます。
貴真面目な人ほど悪質業者の手口の犠牲になりやすいです。
当たり前の権利を知っていただき是非解決してください。
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