闇金から借金をする人の大半は、すでにまともな業者から借り入れができなくなっている人といえます。
おそらく、普通のパターンではまず事業者なら政府系金融機関など、非常に金利が安いところからの借り入れを検討するでしょう。
それができない事業者や、個人で小口の借り入れを希望する人が検討するのが銀行や信用金庫などです。
普通の銀行から借り入れができなければ次に消費者金融が考えられます。
正規の消費者金融ですらも年利15%から20%くらいは取られますのでそれでもきついのですが、そこからも借りられないとなるといよいよ闇金に手を出してしまうことが起こってくるわけです。
※SNS 等を利用した個人間融資、クレジットカードのショッピング枠の現金化、後払い(ツケ払い)現金化、ファクタリング(給料債権)、ファクタリング(売掛債権)を含んだ調査結果です。2022年3月31日の調査
引用元:金融庁 『無登録業者(ヤミ金融)※』 の利用経験
過去3年で消費者金融や類似の金融機関から資金を調達したことがある中で、非公式な“ヤミ金融”を利用した経験がある人の割合を金融庁が調査したところ、18歳から70歳までの男女のうち、25.8%が「利用したことがある」と回答したことが明らかになった。
引用元:金融庁 『無登録業者(ヤミ金融)※』 の利用経験
職業ごとにヤミ金融の利用経験を調査した結果、学生が60.4%とヤミ金融を利用した経験があることが最も高かった。
続いて専門職は49.2%、農林漁業に従事する人が38.1%、会社員が30.5%となっている。
SNSを頻繁に利用するからなのか特に若者の利用者が多い。
コロナの影響があるかもしれない。
ヤミ金融の利用理由についての調査で、33.4%の人々が「覚えていない・答えたくない」と回答。
次に22.7%の人が「借入額が限度額まで達してしまい、正規の貸金業者からの融資を断られたため」と回答。
さらに、15.2%の人は「すぐに借りられると思ったため」と答えた。
引用元:金融庁 『無登録業者(ヤミ金融)※』 の利用経験
ヤミ金融との接触のきっかけは36.6%の人々が「覚えていない・答えたくない」と回答。
次に「インターネットの広告」が19.3%で最多。
自宅などにDMやチラシが届いたが13.2%という結果になった。
ヤミ金融からの借入に対する感想を求めた際、23.4%の人々が「覚えていない・答えたくない」と回答。
次に22.7%の人が「金利が高くて重い負担を感じた」と回答。
19.7%の人は「今後は絶対に借りない」と述べた。
18.5%は「生活や事業の状況が悪化した」と感じたと答えた。
さらに、14.1%の回答者は「特に生活や事業に大きな変化は感じなかった」との意見を持っていた。
過去に債務整理の履歴があったり、滞納したことがある人はおそらくどこの消費者金融でも審査に落とされるでしょう。
そして闇金に頼ってしまいます。
本来であれば、そのような状況になれば企業なら倒産、個人なら自己破産などの債務整理を検討するのが正しいあり方なのであって、闇金から借り入れたところで所詮、一時しのぎにしかなりません。
しかし、その数ヶ月をしのぐために闇金に手を出してしまう人なぜか後を絶たないのです。
闇金の魔の手は現実のところ、未成年者にも及んでいます。
本来、未成年者というのは法律行為を親権者に代理してもらう必要があり、自分で勝手にした契約は取り消せるということになっています。
ですから、大手の消費者金融では後から取り消されることを防ぐために契約年齢を20歳以上に制限しているところもあります。
しかし、闇金はもともとが違法業者ですから、そのような制限をきちんと守らず、たとえ親権者から契約を取り消されたとしても執拗に取立てを繰り返してくると思われます。
そういった意味で、とにかく彼らには最初から関わらないことが一番大切なのです。
闇金は実質、正規業者のような与信審査などしていません。
そもそも、正規業者からもはや借りられない人たちがターゲットなのですから、審査する意味がないと言ってもよいでしょう。
ですからとりあえず申し込めばどんな人でも貸してもらえると思ってしまいがちですが、そのような彼らでも融資を断ることがあるのです。
それは、「こいつには追い込みをかけられないのでは?借り逃げされるのでは?」と思うような不審な点がある申込人の場合です。
たとえば、すでに辞めた職場やバイトの連絡先を教えたり、実家の住所などに嘘があるとばれたら、彼らは「借りパク」される危険を感じます。
借りパクとは、闇金から借りるだけ借りておいて、闇金の貸付は違法だから元本も返さなくてよいということを逆手に取って返済を免れる手口のことです。
もちろん、これは返済義務がないことを知っていて借りるわけですから場合によっては詐欺で逮捕されることもあるわけですが、「借りパク師」などと呼ばれるプロに近い人もいるくらいで、闇金にとっては最大の敵といえる存在なのです。
正規の業者は、職場の連絡先を記入するといったん連絡が入って本人がいることを確認してから融資を受けられるという「在籍確認」がありますが、闇金も取立てのために連絡先の確保が命綱ですから、やはりこういった確認作業は行っています。
ですから、ばれないだろうと軽い気持ちで嘘を書き、後でばれるようなことがあれば報復とばかりに激しい取立てに遭うこともあります。
また、申込書に本当のことを書いたとしても、実際に居場所が定まりづらい状況の人は融資を断られることがあります。
たとえば日雇い労働者で、同じような人たちが集まる宿泊施設に寝泊りし、住所をすぐに移せるようなケースです。
このような人たちは失うものが何もないのでいとも簡単に行方をくらますことができますから、いくら闇金でも危なすぎて貸せない、ということなのです。
以上、闇金から借りる人ってどんな人が多い?についてでした。
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代表司法書士 奥野正智
大阪司法書士会第2667号
簡裁認定番号第312416号
ウイズユー司法書士事務所は、2014年に大阪で奥野正智司法書士によって設立された事務所です。
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貴真面目な人ほど悪質業者の手口の犠牲になりやすいです。
当たり前の権利を知っていただき是非解決してください。
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